2019年02月10日

火の明かり

今年もスローフードしむかっぷの新年会に参加させてもらいました。
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会場は昨年『廃材もらって小屋でもつくるか』を上梓された川邉さん宅の離れ。ようやく初めてお訪ねすることができました。まずは、餅つき。この下金山地区はもち米の産地ですが、そのもち米を薪ストーブの窯で蒸してつきます。私の実家にも木の臼はあって昔は餅をついたようですが、既に朽ちていて電動の餅つき機を使っていましたので、今になってこういう本物の餅つきを体験させてもらえるのは感動です。
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食事は猪肉、ししゃものほっちゃれを干したの、酒粕の煎餅など、さすがにスローフードの集まりなので凝っています。
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本にも書かれていますが、川邉さんは火を大事にされていて、家の内外のいろいろなところで火が燃えていました。驚いたのは、窓には南側だけガラスが入っていて、北側はガラスが入っていないこと。これで雪が吹き込むことはないそうです。昨日は最高気温が-10℃ほどの厳寒の日で、室内の空気温度は氷点下でしたが、それでも火があることでそれほど寒い感じはありませんでした。
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日が暮れて、薪ストーブと火鉢、ローソクの明かりだけで新年会が続きます。この辺の地域では、地域の神社の祭りなどでも、こうした火の明かりだけの直会が行われているそうです。登山やキャンプなどではなく、日常の中にこうした風景が残っていることに感銘を受けました。

電灯が伝説やお化け妖怪などの不思議な話を消したとする説もありますが、こういう山の暮らしの中には、不思議な話がまだ残っているかもしれません。しかしながら今のところそういう話を聞いたことはほとんどありません。山の伝説には、内地と北海道で断絶があって、近代化時代の北海道と現在の北海道でも断絶があるようです。しかし、これほど本来の「生活」が残っている場所で、本当にそうした話が残されていないのか、単に誰も知らないだけではないかという思いもあり、残されているものであれば何とか見つけていけないかと思うところです。
posted by onitoge at 18:17| Comment(0) | 日記

鹿と鬼

1週間前のこと、苫小牧市美術博物館で開催中の「美々鹿肉缶詰工場展 よみがえるまぼろしの工場」を見学してきました。
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缶詰工場は北海道の歴史の本などにはたびたび出てきて気になる存在でしたが、工場ができた次の年には大雪で鹿が激減し、稼働したのはわずかの期間だったため、実態はわかっていないことが多いようです。
それでも缶詰のラベルは美しく、当時は高級品だったのでしょうが、外国人からの評判も良かったようです。
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缶詰工場を閉鎖に追い込んだ豪雪によるエゾシカの大量死から今年で140年。いまでは道内各地で鹿肉の缶詰がつくられ、庶民でも手に入るようになりました。ありがいことです。
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苫小牧に行った足で、歌志内のなまはげ祭りを見てきました。室蘭本線から、岩見沢、砂川、上砂川と通って歌志内に向かうと、まるで時間を旅行しているような感覚となりました。
なまはげはなぜわざわざ子供を泣かせるのだろうかと、私自身子供のころから嫌なものだと思っていましたが、祭りでは子供にまっすぐ育ってもらいたいという思いとともに、無病息災、家内安全への純粋な祈りが感じられ、昨今の醒め切った世情の中で心洗われる思いがしました。
posted by onitoge at 17:32| Comment(0) | 日記

2019年01月20日

ベゴニアの種

冬はまだもう少し深まりますが、ベゴニアやパンジーはもう種を播かなければなりません。
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おなじみ士別市の大友種苗園。「うちのお客さんは1月に種をまく人が多いんです」とおっしゃっていましたが、いま時期種を播く人はやはりそれなりに熱心な人たちですので、種屋さんに行くといろいろなお話をしてくださいます。
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道外の種屋さんもだいぶん行きましたが、野菜の種を数多く置いている店はあっても、花の種を北海道の種屋さんほど置いてある店をまだ見たことがありません。種屋さん曰く、北海道は種から花を育てる人が多いのではとのこと。種から花を育てられるというのは、生活の豊かさの一つの指標のようなものですから、大事にしたいことです。
しかし、昨年あたりから大手の種苗業者が絵袋(アマチュア向け小袋)を大幅に廃止しているそうです。
写真右上のアゲラタム・ブルーハワイも絵袋が廃止とのこと。アゲラタム・ブルーハワイといえば、北海道の庭の定番中の定番です。こちらの種屋さんでは、いろいろ新品種が出ても何十年と扱ってきたこの品種がいちばんよいからと業務用を小分けにして販売を続けるとのことですが、一般の店頭から消えるのは深刻な事態です。
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ベゴニアも単色の絵袋はほとんどなくなったようですが、旭川近辺ではまだ個人の需要もあるようで、大き目の種苗店では業務用を小分けして色別に単色で売っています。
ベゴニアの種もかつては写真にあるような斑入りのセンパフローレンス・カラークイーンなど、美しい品種が数多く小売りされていました。種はまだ残っているのですが、25年前のものなのでまず発芽しないでしょう。
種を守るためには、まず種から育てる人が増えること。ベゴニアは種から育てる花の中でも醍醐味を味わえますので、これから始めてみませんか。
posted by onitoge at 18:32| Comment(0) | 日記