2018年11月11日

鉄道観光資源活用セミナー

続いて今日は、道庁赤れんが庁舎で開催された北海道鉄道観光資源研究会の鉄道観光資源活用セミナーを聞いてきました。
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パネル展のほか、昨日、今日と7つのステージイベントが企画されており、そのうちの一つです。
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テーマは「鉄道系学芸員から見た、鉄道観光資源」ということで、釧路市博物館、有島記念館、木田金次郎記念館、小樽市総合博物館、浦幌町立博物館の学芸員の方によるパネルディスカッションが行われました。学芸員が鉄道をどう見ているのか、非常に興味があったところです。

まず、何人かの方がおっしゃっていましたが、鉄道ファンなのではなく、仕事として鉄道を見ているということです。そのため、「鉄道観光資源」という見方とは若干かみ合わないところがあったように思います。
むしろ、学芸員として何をすべきなのかということを、それぞれかなり明確におっしゃっていました。学芸員は恵まれない境遇にあるという話もありましたが、それだけに仕事の意味を常に考えざるを得ないのでしょう。
車両を多数保存公開している小樽市総合博物館では、来て満足してもらえることが観光、そのため保存状態をよくすることに努めているが、一方で保存するためには非公開が理想という指摘がありました。
また、活用、応用が最近の流行だが、記録、記憶をつむぎ基礎体力をつけることが博物館の役割であるとか、情報を残すために企画展を行いその結果情報も集まるとか、新鮮な視点がありました。
魅力的な企画展や、本の出版に携わっている学芸員なども、思いのほか保守的な仕事をしていることを知りましたが、一昔前は博物館といえばほとんど考古学と自然史しかなかったわけで、産業系でこれだけの話が膨らむようになったのは大きな変化です。

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赤れんが庁舎では、道立文書館の企画展「殖民地区画図」も行われていました。最近、殖民地区画もだいぶん認知度が上がってきましたが、まだまだその全体像や地域計画上の意味は知られていないと思いますし、今後の北海道を考えるうえでも押さえておくことが多いように思います。殖民地区画とは何であったか、その制度の中でどんな試行錯誤が行われてきたか、あるいは屯田兵村、御料地、大学農場など殖民地区画によらない区画設計との違いなど、もっと掘り下げて紹介していってほしいと思います。
posted by onitoge at 23:35| Comment(0) | 日記

イザベラ・バード来道140周年記念シンポジウム

秋も深まり、各地で文化的なイベントが開催されています。生産的なことは何もできませんが、勉強のため、週末、平取、札幌と泊りがけでシンポジウムに2つ参加してきました。
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まずは11/10(土)に平取町の沙流川歴史館で開催された、イザベラ・バード来道140周年記念シンポジウム。『日本奥地紀行』に書かれているとおり、イザベラ・バードは北海道を函館から平取まで旅しています。
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富川から平取までの約15kmはイザベラ・バードが歩いたと推定される道がフットパスとなっているので、高速バスペガサス号を富川元町で降り、歩いて平取まで行ってみました。
大きく分けると、競走馬の牧場の道、沙流川の堤防沿いの道、去場から荷菜の旧街道に3分され、途中でがらりと雰囲気が変わるので、飽きることなく歩けました。
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基調講演、部門報告、部会報告と、計8名の方からお話がありましたが、それぞれバードをどう考えているのか、バードを通じて何を見ているのかというのが、私の興味でした。
そのような点でみると、バードが出発点になっているのではなく、自分がもともと行っている活動の中にバードを単なる記録者として位置付けているケースが多く、そういう見方もあったのかと気づく点もあったとはいえ、思いのほか底が浅い感じがしました。
その中では、平取出身の方が2、3人いたかと思いますが、やはり一味違う見方をしていたように思います。私も平取とは別に縁があるわけではないのですが、今年3回目の訪問となりました。バードも旅の終着点に選んだように、何かがある町であるように思われます。

シンポジウムは16時半に終わりましたが、帰りの便には困りました。南行きは終バスを過ぎており、北行きは日高到着の1分前に占冠行きが出発するという意地悪ダイヤ。ならば日高に泊まろう思っても、素泊まりなのにチェックインが18時までというので間に合いません。
困っていたところ、鵡川〜穂別間の富内線代替バスが土日関係なく運行しており、平取から国境を挟んで5キロメートルのところに平取入口バス停があり、鵡川でペガサス号に乗り継いで札幌に当日中に戻れることに気が付きました。バス停までハイヤーを頼みましたが、このルートを使う人は結構いるそうです。バスも鵡川〜穂別間はどこまで乗っても200円とのことで驚きました。
posted by onitoge at 22:52| Comment(0) | 日記

2018年10月28日

ハヨピラの講演会

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今日、平取の沙流川歴史館で開催されたハヨピラに関する講演会に参加してきました。
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演題は、
・「いま、ハヨピラの前に立ち、CBAの活動について考える−空飛ぶ円盤から『ポスト・真実』まで」太田好信(九州大学大学院比較社会文化研究院教授)
・「CBAによるハヨピラ建設をふりかえる」天宮清(UFO研究家)
の2つ。どちらの先生も切れ味の良い語り口で、CBA(宇宙友好協会)とは何だったのか、なぜ平取にハヨピラを建設したのか、建設後の活動の停滞はどうして生じたのかなどの疑問について、文化人類学の視点と、当事者の視点の2つの角度からのお話を聞くことによって、かなり氷解したように思います。そして、ポスト真実、認知的不協和、反知性主義といった最近の社会のキーワードとなっている事象が、CBAの活動の中に既に現れているとのことでありました。
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入り口ホールでは特別展「ハヨピラのいま・むかし」を開催中。これがまたすごい展示で、膨大な写真や雑誌の記事などにより、いままで話に聞くだけだったCBA会員の労力奉仕による建設の様子や、世界の要人を招いた式典、北海道観光百景にも選ばれたことがあるという大衆観光地としての賑わいなど、まったく見たことのない様子が紹介されていました。
CBAはカルトとしての一面もあったといわれますが、一方で一つの任意団体がこれだけの建造物をつくり、一応地域にも受け入れられて観光地にもなったという事例はほかにないわけで、その歴史はきちんと振り返っておく必要があると思います。
両先生とも、今日の話を平取でするということについては喜びとともに戸惑いがあるとおっしゃっていて、それはたしかにそうだろうと思います。しかし、展示されていた写真や、1970年にハヨピラで行われたオキクルミカムイ1200年式典の記録映像を見ると、思いのほか地元の人の関わりもあったようで、平取町側から見たハヨピラの話しも今後聞いてみたいなと思いました。
久々に好奇心を満たしかつ将来の役に立つ良いお話を聞けました。
posted by onitoge at 23:37| Comment(0) | 日記