北海道には,MyLoFE(隔月刊),花新聞ほっかいどう(隔週刊)という2つのガーデンニング専門誌があり,これはすごいことだと思うのですが,これらの雑誌で紹介されるのもイングリッシュガーデンばかりです。
MyLoFEの5-6月号の特集は「タイプ別春のガーデニングプラン」でしたが,タイプ別といいつつ,すべてのタイプがイングリッシュガーデン風です。さらに残念なのは,ガーデニングの面白さが伝わってこないことです。
少し前に読んだ本ですが,カレル・チャペック著「園芸家12カ月」と,緑ゆうこ著「植物になって人間をながめてみると」。前者の著者はチェコの園芸マニア,後者の著者はイギリス在住の園芸マニアです。
これらの本を読むと,日本のイングリッシュガーデンは形だけ真似したもので,その本質が全然伝わっていないということがよくわかります。
実は園芸以外でも同じことが言えるのではないでしょうか。農業は欧米にならって大規模化せよ,都市も欧米のコンパクトシティをモデルにせよと言いますが,結局,それらを日本に導入したとしても,その心はなかなか伝えられないのではと思います。
本質が理解されないままに,形だけが外国化していくことに危機感を覚えます。