
えりも駅から広尾行きのJRバスに乗車,7:34歌別バス停で下車。ここが,猿留山道の本来の西口となります。山道といってもここから6kmほど舗装道路を歩きます。写真の看板は肉牛牧場入口にあったもの。

さらに,襟裳肉牛牧場の管理道路を延々8kmほど歩きます。視界を遮るものはなく,襟裳岬も良く見えました。

本来の山道として残るのは10kmほど。途中,はしごがかかっている箇所が何か所かありましたが,様似山道のように足場の悪い箇所やロープを伝って歩くような場所もなく,大変歩きやすい道でした。
ただ,様似山道ではGPSを見ていたというのもありますが,一度も道を外すことがありませんでしたが,猿留山道では2度道を外しました。1か所はうっかり,もう1か所は倒木が原因と思われます。ただ,本来のルートには頻繁に目印がついていますので,目印が視界からなくなることでルートを外れたことはわかります。あと難所としてはガロウ川が本来の場所では足元を濡らさずに渡るのが困難で,渡りやすい場所を上流側に少し探す必要がありました。

最高所の沼見峠からは豊似湖が望めました。家族連れの楽しそうな声が山にこだまして聞こえてきます。
鹿も何十頭と見ました。ナキウサギもいるらしいです。

終点の目黒集落では旧目黒小学校が「森と湖の里ふれあい館」として,食事処になっていました。歌別から目黒まで約32km,7時間半を要しました。
帰りは日勝目黒バス停15:22発の広尾行きに乗車,帯広回りで帰ってきました。
猿留山道は全般に歩きやすい道でしたが,めったに歩く人がいないようで単独で歩くのはやはり不安があります。1日に1人でも山道を往来する人がいればもっと安心して歩けるようになると思うのですが,この先そういう時代は来るでしょうか。