
まずは11/10(土)に平取町の沙流川歴史館で開催された、イザベラ・バード来道140周年記念シンポジウム。『日本奥地紀行』に書かれているとおり、イザベラ・バードは北海道を函館から平取まで旅しています。

富川から平取までの約15kmはイザベラ・バードが歩いたと推定される道がフットパスとなっているので、高速バスペガサス号を富川元町で降り、歩いて平取まで行ってみました。
大きく分けると、競走馬の牧場の道、沙流川の堤防沿いの道、去場から荷菜の旧街道に3分され、途中でがらりと雰囲気が変わるので、飽きることなく歩けました。

基調講演、部門報告、部会報告と、計8名の方からお話がありましたが、それぞれバードをどう考えているのか、バードを通じて何を見ているのかというのが、私の興味でした。
そのような点でみると、バードが出発点になっているのではなく、自分がもともと行っている活動の中にバードを単なる記録者として位置付けているケースが多く、そういう見方もあったのかと気づく点もあったとはいえ、思いのほか底が浅い感じがしました。
その中では、平取出身の方が2、3人いたかと思いますが、やはり一味違う見方をしていたように思います。私も平取とは別に縁があるわけではないのですが、今年3回目の訪問となりました。バードも旅の終着点に選んだように、何かがある町であるように思われます。
シンポジウムは16時半に終わりましたが、帰りの便には困りました。南行きは終バスを過ぎており、北行きは日高到着の1分前に占冠行きが出発するという意地悪ダイヤ。ならば日高に泊まろう思っても、素泊まりなのにチェックインが18時までというので間に合いません。
困っていたところ、鵡川〜穂別間の富内線代替バスが土日関係なく運行しており、平取から国境を挟んで5キロメートルのところに平取入口バス停があり、鵡川でペガサス号に乗り継いで札幌に当日中に戻れることに気が付きました。バス停までハイヤーを頼みましたが、このルートを使う人は結構いるそうです。バスも鵡川〜穂別間はどこまで乗っても200円とのことで驚きました。