毎年同じようなことをやっているわけですが,なぜか今年はうまくいかない種類があったり,思いのほか順調な種類があったり,なかなか単純にはいきません。
野菜の作り方というのは,確立されているようでいて,まだまだ解明されていない面があります。なので,経験則や思い込みにとらわれず,常にできるだけ新しい知識をとり入れたいものです。
北海道向けの野菜作りの指南書も,古くからいろいろ出ています。「家族で楽しむ北国の家庭菜園」は1996年刊行で現在も版を重ねている良書です。2014年刊行の「北国の野菜づくり49種」はやや専門家向け。
今年の新刊「ステップアップ北の家庭菜園」は,野菜の生い立ちに関する記述から始まり,イラストも豊富で,「家族で楽しむ北国の家庭菜園」とともに座右の書となりそうです。
ただ,トマトが1本仕立てを標準としていたり,肥料が化成肥料ありきなのはどうなのかという気がします。私は苗の段階では化成肥料のハイポネックスを使いますが,畑に下ろしてからは,東商の発酵油粕と骨粉だけで最近は病気や虫もつかずまったく問題なくできています。本当に使うべき肥料は何かということも,実はまだ解明されていないことなのではないかとも思います。