南美唄は地図ではあまりイメージできませんが,石狩平野より一段高くなった台地に,三井美唄炭鉱の広大な住宅街が今も残っています。道路も往時のままに未整備で,別天地の趣があります。
今年の注目は新美唄音頭の復活です。新美唄音頭は以前,歌舞裸まつりの市民踊りとして踊られていたものですが,2007年に雨で中止になったのを最後に休止されており,以降は市内のいくつかの盆踊りで踊られるのみとなっていました。
復活・新美唄音頭は,懸賞仮装踊りで行われました。木造の炭鉱住宅をバックに,楽しそうに踊る様子には涙を誘われるものがありました。途中,三菱美唄にいたというお爺さんが太鼓のばちを取り,実に味のあるばちさばきを披露していましたが,すぐに青年団の人に奪われてしまい気の毒でした。盆踊りでまた太鼓を叩くとおっしゃっていたので頑張ってほしいです。
行きはハイヤーで急行しましたが,帰りは美唄駅まで歩きました。下調べをしていませんでしたが,このS字状に曲がった商店街が,ちょうど函館本線の南美唄支線・南美唄駅があった辺りのようです。南美唄はもう一度じっくりと歩いてみたい町だと思いました。