2015年04月19日

札幌黄

このところぐずついた天気が続いています。
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それでも例年よりはまだ春の進みが早いようで、庭ではチューリップ、ヒヤシンスなどが咲いています。
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窓辺では、野菜の苗が育っています。草のようなのが「札幌黄」たまねぎの苗です。このところ3年続けて作っています。
この数年、札幌黄の人気がすごいですね。味は最高といわれながら、耐病性や大きさのそろいが悪いことで、現在ほとんど作られていない玉ねぎです。生産量は少ないのに、引く手あまたなのでしょう。まちなかの青果屋さんでも、今シーズンはまったく見かけません。
種もそれなりに流通していましたが、今年は大手のトーホクから絵袋入り種子が新発売、タキイからはブームにあやかろうとしているのか「札幌黄系F1たまねぎ」と名乗る微妙な種まで出ていました。

母の実家が富良野のたまねぎ農家なのですが、先日たまねぎの話になったとき、札幌黄は低温に気を付けたほうが良いよと助言されました。昭和58年、富良野地方のたまねぎに抽苔が大発生し、たまねぎの花で畑が一面真っ白になったのは記憶にもまだ新しいところですが、その時の品種が「札幌黄」だったそうです。
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先日入手した「北海道の野菜第1集」(昭和57年4月刊行)。旭川の種屋さんで本棚に並んでいたいたのを売ってもらえるか尋ねると、古いからとただでいただけました。
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中を見ますと、富良野市では「札幌黄が99%を占めている」とあります。昭和56年当時のことと思いますが、いまとのあまりの違いに驚きました。しかも、種は基本的に地域内で自まかないしていたようで、固定種ならではです。ちなみにその下に書かれている「フラヌイ」というのが、国内初の玉ねぎのF1品種だそうです。
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なお、当時、メロンも富良野市ではキングメルティが95%を占めています。至上最高の食味と評されながら、極端に日持ちが悪いことで、現在ほとんど幻となっているメロンです。
いま幻と言われている品種が、ほんの三十数年前には圧倒的なシェアを持っていたことに驚くとともに、味で言えば最高の品種が流通していた時代に我々は子供時代を過ごしていたのだなと思いました。固定種、F1品種どちらにしても流通の都合で味が犠牲にされることが多いのは残念です。
posted by onitoge at 21:40| Comment(0) | 日記
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