5月4日は津軽半島の小泊と三厩を結ぶ算用師峠を越えました。

五所川原から津軽鉄道の始発で金木駅下車。駅前からタクシーで高山稲荷神社に向かいました。
2年前のゴールデンウィークはこの先の十三湖を訪ねたのですが,そのときみんな高山神社をすすめるので,ぜひ行きたいと思っていたところです。千本鳥居がある庭園は絵のような眺めです。令和最初の御朱印もいただきました。
神社からは歩いて,十三湖経由のバスで小泊へ。旧車力村のあたりは昔話に出てくるような景色が続き,茅葺き屋根の民家もたくさん残っています。

小泊は下前でバスを降り2時間ほど散策しました。映画に出てきそうな昔ながらの漁村です。写真は小説「津軽」の像。

津軽半島の西海岸を北上する国道339号が,海岸を進めなくなって山に上がっていくところが,算用師峠の小泊側入り口です。ここまでの国道約10kmは,時間の都合でタクシーに乗りましたが,できれば歩きたい風光明媚な道でした。

算用師峠は小泊と三厩を結ぶ生活道路で,1852年に吉田松陰が防備検分のため通行したことから「みちのく松陰道」として,昔ながらの山道が現在も歩けるようになっています。

途中,橋脚,橋げたなど全部木でできた森林鉄道の橋梁などもありました。
算用師峠で印象的だったのは,峠の西側と東側で印象がまったく異なること。まずは積雪の違いから植生が異なることがあるでしょうが,かつての営林署の管轄が違うことからの管理方法の違いもあり,その背景には表と裏と表現せざるを得ないような人の生き方の違いも見えてくるような気がしました。

3時間で東海岸の三厩に出て,義経寺を参拝,奥津軽いまべつ駅から北海道に戻りました。
一昨年,十三湖や山王坊を回ったときも,わざわざ車を停めて,この土地を歩くときにはこういうことに気をつけなさいとわざわざ話かけてくれる人がいたりしたのですが,今回も金木,小泊で乗ったタクシーの運転手さん,今別のバスで会った地元の方などがいろいろなお話をしてくださいました。
基本的に私は人と話をしないほうですが,奥津軽というのはそういう場所なのだと思います。時間がなく旅行記にできないのが惜しまれますが,奥津軽いまべつ駅を利用してもっとたくさんの人に来てほしいという思いを感じる地域ですので,ぜひ旅行におすめめしたいところです。
posted by onitoge at 18:52|
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