2019年05月27日

葉物収穫

北海道は真夏のような日々が続いていますが,4月14日に播種した葉物野菜も収穫できるくらいに育ってきました。
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以前は花壇が踏まれることがあって,春一番で花壇の縁を強い花で固める必要があったのですが,近年はそういうこともなくなったので,今年は花壇のいちばん手前の列を葉物野菜にしてみました。
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昨年から始めたペーパーポット育苗。播種後約2週間,室内,ベランダで育苗して4月30日,花壇に株間5cmで定植しました。ペーパーポットは種類を違えて一定の株間で植えるなどの場合は圧倒的に楽ですが,どうしても定植まで徒長気味となり活着に余計な時間もかかるので,直播きと比べて成長が良いかというと微妙です。
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種は数年持ちますので,3,4年分のストックからいろいろ織り交ぜて播きました。1種類約10株で144株。収穫期間は1か月程と思いますので1人分としては十分です。

玄米やソバ中心の食生活をしていれば野菜はあえて食べなくても健康上問題ないはずですが,今日はどれにしようかと毎日庭から野菜を取って食べられるのは,殺伐とした暮らしに彩りを与えてくれるように思います。
posted by onitoge at 22:32| Comment(0) | 日記

2019年05月26日

夏の鬼峠

先週,5月18日のこととなりますが,念願の雪のない時期の鬼峠(2代目)越えが実現しました。

林道開通によって,鬼峠が使われなくなって1年余りの1961年秋,占冠村史執筆のための取材で鬼峠を越えようとした岸本翠月氏が
「筆者は単身ここを通ってニニウに越し、ニニウの人々の六十余年の苦心のあとを実際にふんで見たいという念願をすてなかったが『悪いことは言わぬ、熊が出るからやめろ』といってとめられてしまった」書いています。
それから58年,現在の状態がどうなっているのか誰もわからない状況でした。

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3月に行われた占冠村ヒグマミーティングの実行委員長さん,事務局の方にも同行をお願いし,5名で車道が通じている峠頂上からスタート。いきなり肩まであるササやぶに,これがずっと続くのかと一同さすがに驚きましたが,そんなはずはなく,入り口が若干ずれていただけでした。
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ほどなく,はっきりとわかる道に出ました。感動です。
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馬車が走り込んで深く掘れたような道が続きます。
妙にいい道になったかと思うと,それは後年作られた作業道で,よく探すとその傍らに,古い道型がひっそりと残っていたというような場所が,何か所かありました。
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ほぼで一定勾配で下り,谷間に出たところで最後の渡渉。水の深さを心配していましたが,短靴で問題なく渡れました。

途中何か所か崩落がありましたが,基本的にはいい状態で道型が残っていました。馬車道がそのままの姿で残っているのは貴重だと思います。これに,人の道である初代鬼峠と組み合わせると,素晴らしい古道トレッキングコースができそうです。問題は熊です。
道自体はあと50年くらいははっきりと道とわかる形で残りそうなくらいしっかりしていましたので,その間に何らかの技術的解決がなされ,熊がいても安心して歩ける時代が来ることを願っています。
posted by onitoge at 20:52| Comment(0) | 日記

2019年05月06日

みちのく松陰道・算用師峠

5月4日は津軽半島の小泊と三厩を結ぶ算用師峠を越えました。
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五所川原から津軽鉄道の始発で金木駅下車。駅前からタクシーで高山稲荷神社に向かいました。
2年前のゴールデンウィークはこの先の十三湖を訪ねたのですが,そのときみんな高山神社をすすめるので,ぜひ行きたいと思っていたところです。千本鳥居がある庭園は絵のような眺めです。令和最初の御朱印もいただきました。
神社からは歩いて,十三湖経由のバスで小泊へ。旧車力村のあたりは昔話に出てくるような景色が続き,茅葺き屋根の民家もたくさん残っています。
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小泊は下前でバスを降り2時間ほど散策しました。映画に出てきそうな昔ながらの漁村です。写真は小説「津軽」の像。
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津軽半島の西海岸を北上する国道339号が,海岸を進めなくなって山に上がっていくところが,算用師峠の小泊側入り口です。ここまでの国道約10kmは,時間の都合でタクシーに乗りましたが,できれば歩きたい風光明媚な道でした。
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算用師峠は小泊と三厩を結ぶ生活道路で,1852年に吉田松陰が防備検分のため通行したことから「みちのく松陰道」として,昔ながらの山道が現在も歩けるようになっています。
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途中,橋脚,橋げたなど全部木でできた森林鉄道の橋梁などもありました。
算用師峠で印象的だったのは,峠の西側と東側で印象がまったく異なること。まずは積雪の違いから植生が異なることがあるでしょうが,かつての営林署の管轄が違うことからの管理方法の違いもあり,その背景には表と裏と表現せざるを得ないような人の生き方の違いも見えてくるような気がしました。
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3時間で東海岸の三厩に出て,義経寺を参拝,奥津軽いまべつ駅から北海道に戻りました。

一昨年,十三湖や山王坊を回ったときも,わざわざ車を停めて,この土地を歩くときにはこういうことに気をつけなさいとわざわざ話かけてくれる人がいたりしたのですが,今回も金木,小泊で乗ったタクシーの運転手さん,今別のバスで会った地元の方などがいろいろなお話をしてくださいました。
基本的に私は人と話をしないほうですが,奥津軽というのはそういう場所なのだと思います。時間がなく旅行記にできないのが惜しまれますが,奥津軽いまべつ駅を利用してもっとたくさんの人に来てほしいという思いを感じる地域ですので,ぜひ旅行におすめめしたいところです。
posted by onitoge at 18:52| Comment(0) | 日記