2019年01月20日

ベゴニアの種

冬はまだもう少し深まりますが、ベゴニアやパンジーはもう種を播かなければなりません。
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おなじみ士別市の大友種苗園。「うちのお客さんは1月に種をまく人が多いんです」とおっしゃっていましたが、いま時期種を播く人はやはりそれなりに熱心な人たちですので、種屋さんに行くといろいろなお話をしてくださいます。
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道外の種屋さんもだいぶん行きましたが、野菜の種を数多く置いている店はあっても、花の種を北海道の種屋さんほど置いてある店をまだ見たことがありません。種屋さん曰く、北海道は種から花を育てる人が多いのではとのこと。種から花を育てられるというのは、生活の豊かさの一つの指標のようなものですから、大事にしたいことです。
しかし、昨年あたりから大手の種苗業者が絵袋(アマチュア向け小袋)を大幅に廃止しているそうです。
写真右上のアゲラタム・ブルーハワイも絵袋が廃止とのこと。アゲラタム・ブルーハワイといえば、北海道の庭の定番中の定番です。こちらの種屋さんでは、いろいろ新品種が出ても何十年と扱ってきたこの品種がいちばんよいからと業務用を小分けにして販売を続けるとのことですが、一般の店頭から消えるのは深刻な事態です。
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ベゴニアも単色の絵袋はほとんどなくなったようですが、旭川近辺ではまだ個人の需要もあるようで、大き目の種苗店では業務用を小分けして色別に単色で売っています。
ベゴニアの種もかつては写真にあるような斑入りのセンパフローレンス・カラークイーンなど、美しい品種が数多く小売りされていました。種はまだ残っているのですが、25年前のものなのでまず発芽しないでしょう。
種を守るためには、まず種から育てる人が増えること。ベゴニアは種から育てる花の中でも醍醐味を味わえますので、これから始めてみませんか。
posted by onitoge at 18:32| Comment(0) | 日記

お七夜参詣

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1週間前になりますが、高田本山専修寺の報恩講「お七夜」に参詣してきました。専修寺は一度除夜の鐘をつきに行ったことがありますが、昼間訪ねるのは初めてです。
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真宗高田派のお寺とともに北海道に入殖しているので、菩提寺の本山ということになります。一昨年に国宝に指定されて、観光的にも訪れる人が増えているようです。
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初めてのお七夜で、どう過ごせばよいのかわかりませんでしたが、精進料理の「お非時」をいただいたり、庭園を見学したりで、ほぼ丸一日滞在しました。一日3回勤行があり、自由に参加できるのですが、昼、夜と参加しお説教も2回聞くことで改めて真宗の教えの理解を深めることができました。
上富良野の高田幼稚園に学び、何度となく法話を聞きながらも、教義を改めて知る機会はなく、真宗にはお守りやお札がないことも今さらながらに知りましたが、思いのほかその思想は身に沁み込んでいるように思いました。
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寺内町では、出店もあって多くの人で賑わっていました。
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現在、ただ一社伊勢木綿を作っている臼井織布も専修寺の寺内町にあります。明治の人たちが来ていた着物を知っていると、いまの着物の生地で良いと思えるものはあまりありませんが、伊勢木綿は色も風合いも素晴らしく、今後着物をあつらえる機会があれば伊勢木綿で作りたいなと思っています。
posted by onitoge at 17:45| Comment(0) | 日記

2019年01月17日

感動を伝えたい

NHKの番組に連動して渋谷ヒカリエで開催されていた「平成ネット史(仮)展」を見てきました。
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テキストサイトからブログ、ミクシィ、SNSへと目まぐるしく変わったネット上のツールですが、変わることのない一つの本質は、自分が良いと思うもの、感動したことをいかに伝えるかということにあるはずです。
しかしながら、最近はネット上ですべてのことがわかるという前提での、解説的な記事やまとめサイトのようなものが多く、書いている人の感動が伝わってくるような文章をあまり見かけなくなったのは寂しいことです。

ちなみに、最近感動したことには次のようなものがありました。こんなことは個人の日記に書き留めておけばよいと思われるかもしれませんが、すべての情報があると思われているネット上に誰も書いていないということ自体に寂しさを感じるため、あえて書いておきます。

・標茶と厚岸を結んだJRバスのバス停看板は、廃止から25年たっても標茶町営バスの看板として一部使用されている。しかし、週1回のみ運行されている昼行便は乗客0。ここにJRバスが走っていたことは信じられない。一方で本来厚岸郡に属し人口1000人以上を有したという旧太田村チャンベツ地区から標茶へのバスの便はあっても、厚岸への便が1993年のJRバスの廃止、さらに路線を引き継いだ町営バスの2004年の廃止によって途絶されていることには時代の流れとはいえ切なさを感じる。

・標茶側では乗客0のことが多いJR標津線転換バスが発着する標茶バスターミナルでは売店が営業を続けている。標茶〜標津間のバスは年に1度程度利用しているが、いかにも鉄道転換バスという趣深い路線なので、もっと注目されても良いと思う。釧根国境周辺の道路が放置状態で荒れているので夏よりもアイスバーンになった冬のほうが乗り心地が良い。

・旭川駅のキヨスクで幌加内産の十割そば乾麺「白銀の郷」の取り扱いが始まった。なぜか十割そばだけを大量に仕入れて店頭に並べている。いままで深川駅の売店まで買いに行っていた私にとっては夢のような出来事。
posted by onitoge at 23:16| Comment(0) | 日記