今日きたえーるで開催された北海道150年記念式に一般市民として参加してきました。

送られてくる案内などから、かなりバタバタで企画した行事なのではと察していましたが、結果としては非常に素晴らしい式典でしたね。食の祭典以来、しばらく北海道が一丸となったイベントがなかったように思いますが、今日は久しぶりに力の入った行事でした。
入場が開会の2時間前だったので、どんな雰囲気で時間を過ごすことになるかと思いましたが、北海道の名士の方が大方顔を揃えるわけで、それらの方々の動静を見ているだけで興味は尽きませんでした。
第1部は天皇皇后両陛下御臨席の式典。式辞、祝辞は意外とあっさり終わり、青少年の誓いでは、このブログのトップ画像に使わせていただいているカリフリ農場さんの方が登場されておりすごいなと思いました。
続く伝統芸能の披露では5演目のうち、アイヌ民族のものが3つ、それ以外が2つということで、いかにこの式典がアイヌ文化に重きを置いているかということがわかります。
第2部、第3部と、徐々に内容がくだけていって、特に第3部の終わりのほうは見る価値のないものでしたが、全体を見て思ったのは、150年前以前と未来については語られているものの、この150年間のことがほとんど語られていないということです。
開拓、戦争、炭鉱、北洋漁業といったことにあまり触れないというのは、今年行われている各種150年行事の中でも一貫していて、あえてそうしているのだと思いますが、実際語れる人がいなくなってきたというのも寂しいことです。
今日も、北海道ゆかりの芸人、歌手、スポーツ選手などたくさん出ていましたが、北海道の人だなと思えるのは、ビデオで出ていた北島三郎さんくらい。益田喜頓さん、坊屋三郎さん、レオナルド熊さん、十勝花子さん、それに大鵬、北の湖、千代の富士など、北海道といえばこの人という人たちがみんな亡くなってしまいました。
せめて、今日のスペシャルライブは、金田たつえさん、こまどり姉妹さん、畠山みどりさんあたりで固めてほしかったと思ったのは私だけでしょうか。

午後から会場外のステージで行われた子ども民俗芸能全道大会。伝統芸能としてとてもきれいなものでしたが、きれい、上手の域を脱して、本当に面白いと思えるものになっていってほしいと思います。それが北海道200年に向けての北海道の文化的課題でしょう。閉会式では北海道教育委員会委員の鶴羽さんが良いことをおっしゃっていました。
posted by onitoge at 21:33|
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