2018年02月13日

高英男生誕100年

2月11日、旭川市大雪クリスタルホール音楽堂で開催された第17回旭川"雪の降る街を"音楽祭。
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「雪の降る街を」という曲は、樺太出身の歌手の高英男さんと切り離せない関係にあるはずなのに、音楽祭関連では一切触れらていないことに反感もあって行ったことがなかったのですが、今年は高英男生誕100年を記念して高さん歌唱の映像を会場で流すとの事前報道があったので行って来ました。
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第1部は中田喜直記念コンクール。出場者の多くは音楽系の大学の出身とみられ、課題曲の「雪の降る街を」と自由曲(多くは中田喜直氏作の曲)の発表が淡々と続きます。声楽のコンクールを聞くのは初めてでしたが、教科書的な歌い方の中にも、やはりその人が表れていて、心打たれる歌唱もいくつかありました。
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高さんの歌唱は、表彰式の前、出場者と審査員が全員登壇している中で紹介されました。
まずは作曲者の中田喜直氏のピアノ演奏による比較的古い年代の録音と思われるもの、そして1992年の京都のコンサートで収録された映像です。シャンソン歌手の清水康子氏から提供を受けたものだそうです。両バージョンとも私は初めて見聞きしましたが、高さんの魅力が伝わる非常に良い音源・映像を使ってもらえたなと思います。
音楽祭の実行委員長は若い人の参考になれば……とのことでしたが、審査委員長の中田幸子氏は「参考にしないでいいんですよ」とバッサリ。そういうことだったのかと思いましたが、たしかに高さんの歌唱と声楽コンクールは相容れないもののようです。

気付いている人がいるかわかりませんが、当ホームページのいちばん下の扇子を持っている人の画像は高英男さんのシルエットです。高さんが亡くなった2009年5月4日のその日のうちに、追悼の思いでアップしたものと記憶しています。

古い歌手が好きだというと親の影響かと言われますが、直接の関係はありません。ただ、小唄勝太郎など私が全集を持っているような歌手を、やはり祖父が10代のころにレコードで聞いていたという話を祖父が死んでから聞いたり、学生時代に思想を含めて心酔した三波春夫は、私が生まれるだいぶん前に死んだ母方の曾祖母が大ファンだったということもあとから知り、どこか深い部分でつながっているのかなと思います。

高英男という人は、私にとりまして原風景の人と言いますか、非常に懐かしい感じのする人なのですが、その感覚がどこから来るのが実はまったくわかりません。その源流を探し求める旅が、まだしばらく続きそうです。
posted by onitoge at 22:46| Comment(0) | 日記