2017年03月04日

島ノ下駅との別れ

JR北海道で昨日廃止になった10駅の一つ,根室本線島ノ下駅に行ってきました。
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上り最終列車は,22時22分富良野駅を出発。富良野駅の駅名板は,シールをはがすだけの状態になっていました。滝里がなくなり,島ノ下がなくなり,隣駅は20キロメートル近く離れた野花南駅になります。
富良野駅には22時ころから続々と市民が集まり始め,乗客18名で発車しました。通常の通勤通学のお客さんは2名のようでした。
学生時代にこの区間を通学で乗っていたという人もおり,駅前の野原書店で買った本で高校3年のときは勉強していたものだ,など思い出話に花が咲きます。新しい人が多い富良野で,こういう郷土愛あふれる話を聞くことはあまりないので,嬉しく思いました。
国鉄チャイムで始まった車内放送です↓
https://youtu.be/ZQc1lqMrutY
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島ノ下で15名が下車。意外なことに乗車する人はいませんでした。
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私は上芦別駅まで行って,折り返し下り最終列車に乗ることにします。
島ノ下駅では2名が下車。
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23時20分,多くの客さんを乗せた最終列車が,「ありがとう島ノ下駅」と書かれた横断幕に見送られて出発していきました。
出発シーン動画↓
https://youtu.be/TTvTNufCsQI
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最終列車が出発すると,すぐに看板などの撤去が始まりました。駅舎からも「島ノ下駅」の名が消えます。
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名所案内板は,文化財になるだろうからと丁寧に枠から取り外されます。表面もボロボロなので,手で触らないようにと監督さんが作業員に指示していました。
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ミニ博物館の様相となった待合室。廃止駅で起こりがちな盗難被害がなかったのは幸いでした。

JR北海道では,
2001年 奥白滝,天幕,中越,芦川,上雄信内,下中川
2006年 中徳富,新栄野,智東,南下沼,張碓,旭浜,東幌糠
2016年 十三里,東追分,花咲,鷲ノ巣,上白滝,旧白滝,下白滝,金華
2017年 美々,東山,姫川,桂川,北豊津,蕨岱,島ノ下,稲士別,上厚内,五十石
と駅の廃止が加速していますが,2001年,2006年当時の駅廃止と比べて,一つ一つの駅の廃止が非常に大きな話題になっているように思います。これにはいくつかの利用があるでしょうが,今後地域のいろいろなものを閉じていかなければならない状況に面して,駅の廃止はその象徴として,住民の関心を呼んでいるのではと思います。
駅の廃止を機に人々が集い,改めて郷土への思いを確認できることは,ある意味貴重な機会ではありますが,その後の空虚感をどう埋めていったらよいのでしょうか。

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島ノ下から歩くこと1時間,こんなことでもなければ泊まることはないであろう,富良野プリンスホテルに宿を取りました。
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私の知る富良野も,北の国からの21年もすべて見てきたホテル。ここでは,なくなってしまったものも生きている,そんな場所でした。
posted by onitoge at 23:14| Comment(2) | 日記