2016年05月15日

ジオフェスタ

本日上富良野町公民館・郷土館で開催されたジオフェスタに行ってきました。
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同時並行で3つくらいのプログラムが進行する多彩なイベントでしたが,大ホールのほうをずっと見てきました。
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ふらの・ものがたり文化の会による朗読会「楢ノ木大学士の野宿 第1夜」
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北海道教育大学旭川校・和田恵治先生,徳山大学柚洞一央先生の講演に続き,パネルディスカッション。郷土をさぐる会の中村会長のお話は,もっとお聞きしたいところでしたが,時間切れになったのは心残りでした。
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2階研修室のジオパーク特別展示。
十勝岳ジオパークは,昨年からの3年計画で,来年度の申請を目指しているそうです。ずいぶん性急な動きだなと思ったのと,外からの人の風が若干強すぎるようにも感じました。いままで地道に活動してきた人たちが,ついていけないと感じるようではいけません。
また,今日はそういう位置づけでなかったのかもしれませんが,大正泥流から90年というこの機に,ただ災害を記憶にとどめる,悲劇を繰り返してはならないということだけではなく,災害の意味,そしてどう復興したか,なぜ復興したのかということを,あらためて掘り下げてみたいものです。たしかに90年たってもなお,こうしてイベントが開かれ,新聞などでも多く取り上げられるのは特筆すべきことですが,ややその辺のテーマの深まりが浅くなってきているように思います。
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ジオパークについてはあまり知らないのですが,実は,3月の鬼峠フォーラムの「鬼峠ツーリズムの可能性を考える」という中で少し触れました。たぶん,ここにある歩くツーリズムや屋根のない博物館の系譜の中で,いま最も,制度的に,またネットワークとして,うまく回っているしくみを持つのがジオパークで,やろうとしていることは周辺の概念と変わらないのではないのかと思います。
なので,外からお墨付きをもらえそうな要素を集めてジオパークにするのではなく,ジオということにはあまりこだわらず,いままで地元でやろうとしてなかなかつながらなかったことを,この仕組みを利用してうまく組み立てていくことができないだろうかと思いました。
posted by onitoge at 22:01| Comment(0) | 日記