2016年04月29日

十勝岳大正泥流90周年

死者行方不明者144名の被害となった,大正15年5月24日の十勝岳噴火からまもなく90年を迎えます。今年もいろいろな記念行事が企画されていますが,10年前の80周年記念行事を振り返ってみたいと思います。
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2006年5月24日,上富良野町開拓記念館前での泥流被災80周年追悼式会場。岡田弘先生もご家族で参列されていて,小学校のとき先生の講演を聞いたことなどお話させていただきました。
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同日,町武道館で行われた三浦光世さんの講演会「人生の苦難と幸福」。小説『泥流地帯』は,かなり三浦光世さんの思いも込められていることなどお聞きしました。
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2006年5月20日〜28日,上富良野町郷土館と公民館大ホール・第3研修室の3会場を使って行われた「十勝岳大噴火泥流災害80周年回顧展」。
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2006年6月6日〜8月27日,スガノ農機の博物館土の館に会場を移して行われた回顧展。
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回顧展初日の6月6日には土の館で十勝岳泥流災害80周年「被災・復興を語る回顧の集い」も開催されました。
被災者の方も80歳代,90歳代でまだまだお元気。この集いには行けなかったのですが,ホームページの縁で記録DVDを提供してもらうことができました。当時,90周年のときもまだみなさんお元気なのではと話していたのが思い出されます。

今年の90周年の記念行事は次のようになっています。
・4月26日 18時〜 小説『泥流地帯』講演会 講師;森下辰衛氏 会場:上富良野町かみん
(行けませんでした。残念)
・5月1日〜6月29日 特別展 小説『泥流地帯』生きる,をつなぐ 会場:後藤純男美術館
・5月15日 12時〜 第1回ジオフェス 十勝岳大正噴火90年の歩み地球の息吹と災害,そして復興へ 会場:上富良野町公民館,郷土館
・5月22日 8時〜 フットパス「泥流地帯の道」を歩く
・5月22日 18時〜 朗読会小説の舞台十勝岳で『泥流地帯』を読む 会場:後藤純男美術館
・5月24日 16時〜 追悼式典 会場:上富良野町開拓記念館
・5月24日 16時15分〜 防災無線による向山上富良野町長メッセージ放送
・7月1日〜8月31日 特別展 小説『泥流地帯』生きる,をつなぐ 会場:上富良野町かみん
・9月1日〜10月31日 特別展 小説『泥流地帯』生きる,をつなぐ 会場:土の館

大正15年の爆発当時,村長吉田貞次郎は41歳,私の曽祖父は34歳で村議をしていました。同じ三重団体出身どうしで,復旧に奔走したものと思いますが,結局曽祖父は見切りをつけて十勝に移住をしました。既に隠居していた親2人に子供も4人いる中での苦渋の決断だったのだと思います。そのときいた子供の1人である大叔母はまだ健在で,泥流のことも良く覚えていて語ってくれます。大正泥流はまだまだ過去のことではありません。
posted by onitoge at 20:09| Comment(0) | 日記

2016年04月12日

マルカツ メンズカジュアルSHOP・YOU閉店

旭川のマルカツデパート3階に入っている,メンズカジュアルSHOP・YOUが閉店するそうです。
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進学した旭川の高校が私服で,何も事情がわからなかった私は,母とこの店を訪れ,入学式に着るブレザー,当面の通学用の私服など一式揃えました。不安いっぱいな中で,店のご主人からいただいた暖かなアドバイス,いまも覚えております。閉店はさびしいですが,きれいな引き際を選ばれたのかもしれません。
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中学入学時の学生服を買ったのは,上富良野のふじや呉服店でした。すでに数年前に閉店しています。通学路にあって,小学生のころから毎日のようにご主人から「制服買ってくれよ」と言われたのも懐かしく思いますが,先日そのご主人がお亡くなりになり,お葬式にも行ってきました。店は親から子へ,子から孫へと継がれるのが当たり前だと,私も中学生のころまで思ってきましたが,いま改めて店とともに歩まれたご主人の人生を思うと,深く考えさせられるものがあります。

中学で2着目の制服を買った,くにい上富良野店,大学入学時にブレザーを買ったマルカツ直営の紳士服売り場,社会人になって最初のスーツを買ったロビンソン百貨店の紳士服売り場,それぞれに,あえてその店を選んだ理由,そしていろいろな思い出があるのですが,どこもいまはなくなりました。本当にさびしいことです。
posted by onitoge at 22:57| Comment(1) | 日記

2016年04月04日

雪のめぐみ

今さらながらに気が付きましたが,道新のWebサイトに鬼峠フォーラムの記事が掲載されていました。
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/dohoku/1-0250423.html
なぜか今日は,ニュースアクセスランキング(総合)の2,3位あたりにリンクされています。

いま,廃道となった鬼峠を,冬であれば比較的容易に越えられるのは,雪の恵みです。これが夏だと,熊や藪などいろいろな問題が出てきます。ただ,今年は,何とか夏に越えられないかというのが課題になっています。

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雪の下で甘みを増す越冬人参です。この週末,人参三昧でいただきました。

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パンジーは,例年8月播きで雪の下で越冬させるのですが,昨年は9月連休に旅行したため苗が作れず,年明け1月30日播種で,4月2日定植しました。128穴トレー2つ分,約250株作りましたが,今年も4件分の庭をやらせてもらえることになり,植えてみるとあっという間になくなります。
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こぼれ種から生えたパンジーは,雪の下でつぼみをつけ,開花間近です。

耐雪,克雪,融雪など,雪を害としか捉えない言い方は,さすがに最近聞くことが少なくなりましたが,雪の恵みというと,すぐに雪冷房とか言う人が多いのは残念です。
posted by onitoge at 23:04| Comment(0) | 日記