2016年01月31日

日曜の夜はホームページへのアクセスがどっと増えるのですが,掃除をしたり,種を播いたりしているうちに時間が過ぎてしまい,今週も更新がありません。申し訳ありません。
平均寿命でいえば,私も折り返しに近くなりましたので,本当に時間を何に使うべきかをよく考えないといけません。
そういう中で,最近,本を作ろうとしている人が増えているように思います。私もホームページで十分と思っていたのですが,あと10年か,うまくいって20年は持っても,50年,100年先に残そうと思うと,結局は紙媒体しかないわけです。
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都築響一著『圏外編集者』。青山ブックセンターで大々的に平積みされていたのでたまたま見つけたのですが,まさに本を作るということがテーマとなっており,大いに刺激を受けました。コミケに関しても触れられており,都築さん自身もコミケに一度出展してみたいと思っているというようなことが書かれていました。私も周回遅れではありますが年末に初めてコミケに行って,これからアニメ,オタクの枠を脱した上で,あのような自費出版という形での文化活動が盛んになっていくのではという予感がしています。
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その種の本として最近話題の『礼文華観光案内』をようやく入手しました。鉄道以外で行くことができないと言われている室蘭本線の小幌駅ですが,実は古来より小幌駅周辺には網目状に道がついていたとする内容で,想像以上の労作でした。あとがきに,鉄道ファンには受けなかったとあるのはとてもよくわかります。
今日豊浦町で小幌に関するイベントがあったようですが,今後どのように発展していくのか楽しみです。こういう,道にかかわることというのは,50年,100年と伝えていくのにふさわしいことだと思います。
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年末の忘年会に参加したとき,よく事情がわかっていなかったのですが,「萬(よろず)」という雑誌が話題になっていました。その編集発行人の方が参加されていて,1つ年上の方でしたが,もう20年近く前に出版されています。古本でいくつか購入してみました。
廃墟ブームを作った雑誌として知られているそうですが,「ゆとり文化機関誌」を名乗り,ちょうどWebバブル直前の紙媒体しかなかった時代の最後を飾るといってよい,上質の内容にあふれていました。こういう20年近く前に細々と出版されていた雑誌が,いまなお亡霊のように話題に上るのも紙媒体ならではで,良いものだなと思いました。

とはいえ,旅行記の1日分を書くのに1か月も要している現状では,まとまったものを作るのは難しいかなと思っています。
posted by onitoge at 22:33| Comment(0) | 日記

2016年01月28日

中山茶紙店閉店

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先日釧路出張の折,中山茶紙店の閉店を知りました。
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昨年12月28日をもって閉店したとのことです。たびたび私もホームページでも紹介してきた文房具店ですが,2階に上がると,全国でももうほかにないのではと思われるような,年代物の舶来品の文具をたくさん販売していました。明治42年創業の老舗でもあります。
ついにこの時が来たのかとの思いとともに,最後にもう一度じっくりと店内を見てみたかったという後悔を感じます。

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味わいのある掛け紙。

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北大通の十字街からは千秋庵が一昨年なくなり,中山茶紙店がなくなり,残るは北洋銀行のみになりました。

釧路で明るい話題をひとつ。センチュリーキャッスルホテルが昨年リニューアルしました。釧路市内ではプリンスホテルとともに結婚式も可能なシティホテルなのですが,宿泊料金はビジネスホテル同等以下で,最近よく利用しています。
食事も,みそ汁をわざわざ固形燃料で温めたり,ご飯のおひつが巾着に入って出てきたりと,無用にこだわっているようにも思いますが,心意気は感じます。数少ない地元資本のホテルでもありますので,機会がありましたらぜひ。
posted by onitoge at 23:33| Comment(3) | 日記

2016年01月18日

和泉雅子さん講演会

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先週の土曜日,1/16から名寄市の北国博物館で特別展「北極圏からの贈り物〜民芸品から見る極北の暮らし〜」が始まっています。
開催初日に行われた和泉雅子さんの講演会「北極が教えてくれたこと!」に行ってきました。
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申し込みは不要でしたが,予想に違わず,講堂に入りきらないほどの盛況での開催となりました。
和泉さんは,私が小学生の頃,北極点への挑戦が盛んにテレビで放送されており,てっきり冒険家の方だと思っていたのですが,懐メロの番組で「二人の銀座」を歌っているのを見て歌手だったことを知ったり,往年の大女優だったことを知ったのはだいぶん後のことです。
講演は,北極についていろいろ知らないことを聞けましたし,植村直己さんとの縁,女優という仕事について,そしてなぜ北極に行ったのかということについて,大変勉強になる内容でした。守ってくれる人たちの協力があったとはいえ,半端なことではないと思いました。
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名寄から士別までは,旭川行きの路線バスで移動。このバスは,風連まで旧国道を通るのですね。比布あたりもそうなのですが,50年以上前に国道から外れた,殖民区画の道路を,直角にカクカクと曲がりながら進むのは,独特の風情があります。
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士別では大友種苗園で花の種を購入。花の種ではたぶん道内でもっともこだわりを持って取り揃えている種屋さんです。すでに春まきの種がビシッと揃っており,早速買いに来ている人たちがいました。まず3年連続となる木立ベゴニア・ドラゴンウイング2色を購入。昨年シルバーウィークに旅行に出た関係で,パンジーの夏播きができなかったので,今年はパンジー,ビオラの早春播きに挑戦してみようと思い2種類買いました。あとは見たことのなかったサルビア。
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士別駅のサーターアンダギー屋さんは健在。士別もぜひ多くの人に訪れてほしい町です。




posted by onitoge at 22:38| Comment(2) | 日記