2014年09月27日

名寄岩関生誕100年

今場所は旭天鵬が名寄岩以来60年ぶりに幕内力士として40歳を迎えたということで,名寄岩の名が全国にも聞こえていると思いますが,今日9月27日は名寄岩の生誕100年にあたる日ということで,名寄市では様々な記念イベントが開催されました。
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名寄岩は大相撲の元大関で,双葉山,羽黒山と並ぶ立浪三羽ガラスの一人です。お菓子を平等に分けるのに物差しで測って切ったなど真正直な人柄を現すエピソードが数多く伝えられています。
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私も高校生の頃,名寄岩の真正直な人柄に心酔し,実は「涙の敢斗賞」という名寄岩が主人公の映画の名を勝手に拝借して,あるところに投稿していたことがあります。
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まずは北国博物館の「名寄岩生誕100年記念展」。かなり充実した内容で,記念のブックレット,手ぬぐい,扇子も販売していました。
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そして,第一電気館での「名寄岩涙の敢闘賞」上映会(本来の映画名の表記は「敢闘賞」ではなく「敢斗賞」)。まさか映画館で見る機会が訪れるとは思ってもいませんでした。素晴らしい映画でした。
16mmフィルムのため,映写機を客席の後ろに持ち込んでの上映。168席の映画館は,パイプ椅子が登場するほどの盛況でした。
なお,第一電気館ですが,10月で閉館するそうです。映画館でのデジタル上映が急速に普及した中で,現在北海道では唯一フィルム上映しかできない映画館だそうです。ただ,以前見たときには,フィルムとは思えないほど映像が安定していてきれいでした。最近では観客がゼロの日があるとのことで,時代の流れとは言え寂しいことです。
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映画の後は,グランドホテル藤花に場所を移して,元NHKアナウンサーの杉山邦博さんの講演会。NHKの相撲アナウンサーでは,高校のときに石橋省三アナウンサーの講演を聞いたことがあるのですが,ここに来て杉山邦博さんの講演を聞けるとは,これまた思ってもいなかったことで,大変貴重な経験でした。抑制の美をキーワードに,実技を交えながらのさすがに格調高いお話でした。
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今日名寄ではほかにもいろいろイベントが重なっていて,駅前交流プラザの秋の収穫祭では「ブルーベリー早食い選手権」という珍しい競技も行われていました。北の街はほのぼのとしていて良いものです。
映画「涙の敢斗賞」は,10/12まで開催の北国博物館での企画展でも見ることができます。
posted by onitoge at 22:14| Comment(0) | 日記

2014年09月21日

炭鉱アート

いろいろなことが重なっており,ホームページの更新は当面難しい状況です。
ただ,昨日は空知の炭鉱関係のイベントが集中していて,この機を逃すと取り返しのつかないことになる気がして,車を借りて駆け足で見てきました。
炭鉱はまだまだ元気だった頃を知っているのですが,当時は当然施設内に入ることなどできませんでしたから,どこも中に入るのは今回が初めてです。
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まず10時から,住友赤平炭鉱の立坑公開。元鉱員の方のお話は大変臨場感がありました。施設も近代的でした。
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今度は三笠幾春別の奔別炭鉱。ここからは「そらち炭鉱の記憶アートプロジェクト2014」の会場を巡ります。今年は札幌国際芸術祭に合わせて例年より大規模な内容となっています。
奔別炭鉱ではホッパーの中に作品が展示されています。
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幌内線の唐松駅も会場の一つ。時間が止まったような駅に作品が展示されていました。
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炭鉱遺産活用の拠点となっている「そらち炭鉱の記憶マネジメントセンター」。ここで開催されている朝日炭鉱写真展が涙なくしては見れないという評判を聞いたのですが,運悪くイベント開催中で見学できず。
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関係ありませんが,宝水ワイナリーでアートクラフト&フード&カフェ「parti!」というイベントが開催されていたので寄ってみました。
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続いて万字線の朝日駅。ここも作品展示があります。良く残っているものです。
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地崎観光農園を通る北炭送電鉄塔。夕張で発電した電気を三笠方面へ送っていたいまは使われていない送電線の鉄塔です。
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万字峠を越えて,旧メロン城を下ったところで,送電鉄塔が再度道路を横切ります。作品である椅子に座って見上げたところです。
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石炭博物館では,「炭鉱と電力」展が開催されていました。赤平の立坑の巻き上げ機が1台1600kWだそうですが,炭鉱は大量の電力を消費する産業でもあったそうです。そして,一つの街を作るほどの人手も必要であったわけですが,それでも余りあるエネルギーの見返りがあったということなのだと思います。
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現役の駅舎である清水沢駅も会場になっています。
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奔別と清水沢を結ぶルートの終点は清水沢発電所。わずかに解体を逃れた2棟の建物と少し離れたずり山に作品が展示されています。
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赤平に戻り,TANtanまつり2014の立坑ライトアップ。印象的だった赤いネオンは何年か前から点灯しなくなっていますが,今も年に1度このイベントでライトアップされています。
人がどんどん減る中で,イベントをやるのも本当に大変そうですが,ライトアップを見に来ているお客さんもたくさんいました。
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赤平駅裏の赤間炭鉱跡の広場で行われていたTANtanまつり。選炭工場跡に映像が映写されていました。

赤平の立坑を解説付きで見れたのは良かったですが,アートプロジェクトの会場に関しては,すべてシャトルバスでも巡ることができたわけで,そちらを利用するのみ良かったかなと思っています。また,一つ一つが本来は非常に重たい内容なわけで,一か所ずつ丁寧に公共交通機関を使ってみるのも良かったかと思います。今年は時間がなかったので仕方がありません。

アートプロジェクトは10/13までの土日祝開催なので,まだの方は是非。赤平の立坑も毎月フットパスの開催と合わせて公開しているそうです。

posted by onitoge at 23:21| Comment(0) | 日記