2013年11月24日

晩秋の恵み

忘れかけていましたが,庭に大根を夏播きしていました。
P1080715.JPG
やっぱりあまり太くならないなと思っていたのですが,抜いてみると思っていたよりは太っていました。
品種はありきたりの耐病総太りです。大根を作るのももう20年ぶりくらいです。
P1080726.JPG
大根を作って,まず食べたかったのは,根よりも葉っぱです。大根の葉を食べるというのはドラマや映画でよく見ますが,今の時代に食べようとすれば,自分で大根を作るよりありません。
茹でて炒めて,ご飯に載せて食べてみましたが,これがとても美味でした。ホウレンソウや春菊など葉物野菜では代えがたい食味と食感があります。
隣りの小鉢は,いただきものの長芋です。今日の昼食でしたが,体に良さそうです。
一昨日あるそば屋で,「季節のそば」でとろろそばがあったので,注文してみたら,レトルトのとろろを絞り出しているのが見えてがっかりしました。すりおろしのとろろが食べられるのも珍しいことになりつつあります。
P1080736.JPG
大根本体は,ふろふき大根にしてみました。これも美味です。悩みは味噌です。100円の田楽味噌というのを買ったのですが,これでもだいぶん余って冷蔵庫がないので始末が悪いです。もったいないので次からは醤油で我慢します。
posted by onitoge at 23:11| Comment(2) | 日記

白米の場合

今度は白米の場合,1合炊くのにどれだけエネルギーを使うか調べてみようということでしたが,1週間たってしまいました。隣でお茶を沸かしていたりすると,データが取れませんので,なかなかタイミングが難しいのです。

P1080704.JPG
今日ようやくきちんと計ってみました。
白米と言っても,豆や麦が入っていますが,炊き方は白米と変わりません。
結果は130Whでした(電力量計の都合で10Wh単位となります)。

玄米は220Whでしたから,白米の場合は玄米の60%のエネルギーで炊けるということになります(あくまでもある条件で比較した場合の話です)。
では白米のほうが省エネかというと,精米に要するエネルギーなども含めて考えなければなりません。ただ私の予想では,それらを含めても白米のほうが省エネということになるのではと思います。
しかしながら,玄米を食べていれば基本的にほかの野菜など食べなくても健康上問題ないはずですので,白米を食べることによって余計に必要になる野菜やそれを使った料理に必要なエネルギーや,病気が多くなるすれば,その医療に要するエネルギーなども含めて考えると,どちらが省エネルギーかを数値で比較するのはほとんど不可能になるでしょう。
それでも,人間としてどちらを食べるのがふさわしいのかは,追求していかなければならない問題だと思います。

もう一つ,調理の過程でどこにエネルギーがかかっているのかを知ることも必要です。
今回,沸騰までに要したのは70Whで,これは実は玄米とあまり変わりませんでした。
これを検証してみます。
P1080698.JPG
まず重さを量ってみます。
水が205g,30分間水に浸漬させた米が249.5gでした。
水浸漬米の湿量基準含水率は30%程度とのことですから,
水は計205+249.5×0.3=278.9g
米(固形物)が249.5g×0.7=174.7g
比熱を水4.18J/gK,米(固形物)2J/gK
とすると,
熱容量は
278.9×4.18+174.7×2=1515J/K
となります。
P1080700.JPG
炊く前の温度が18.3℃でしたので,
上昇温度は100-18.3=81.7K
したがって,沸騰までに必要な熱量は
1515×81.7=123767J
消費電力70Wh=252000J
ですから,本来必要な熱量の倍以上のエネルギーを必要としたことになります。

ところで米と一緒に鍋もほぼ100℃まで加温することになるはずです。
鍋の加熱に要する熱量は
2.1kg×460J/kgK×81.7K=78922J

よって,鍋も含めた熱効率は
(123767+78922)/252000=80.4%
で,電磁調理器の熱効率は一般に80%程度と言われていますから,
ぴったり計算が合うことになります。
残り20%は放熱や冷却ファンに使われるものと思います。
さらに消費電力の30%が鍋の加温に使われ,残りの約50%が実際に米と水の加温に使われるというわけです。

なので,若干水の量が多い玄米も,沸騰までで比較すると,水の量の違いほどに消費電力に違いが出ず,その後炊き上げるまでの過程で差がついたものと思います。

使った鍋は,特別に重いものでしかも1合炊きですので,普通はもっと効率が上がるかもしれません。炊飯器の場合はまったくどうなるか想像がつきませんが,炊飯器は持っていないので試せません。100V用の電力計は安価でありますので,どなたかレポートしてくださればと思います。



posted by onitoge at 00:09| Comment(0) | 日記

2013年11月17日

玄米1合炊くエネルギー

今年も節電の冬がやってきますが,やみくもに節電するのではなく,何にどれだけエネルギーを使うのかを知ることが大事だと思っています。
食べるものもそうです。暖房炊いて作ったハウスのトマトや,輸入飼料で育てた家畜が悪いと言われますが,それをどう食べるかで使うエネルギーはまた全然変わってきます。農作物は生産者の手を離れてから我々の口に入るまで,流通や加工,調理に,生産に要するエネルギーの2倍のエネルギーを使っているという話もあります。ですが,きちんと調べたものはないと思いますので,これから一つずつ調べていこうと思っています。

P1080693.JPG
手始めに,クッキングヒーターに電力量計をつけてみました。
P1080695.JPG
これで,調理で消費する電力(W)や電力量(Wh)が一目瞭然です。ちなみに,この機械は職場にたくさんあるのですが,これは自分で買ったものです。
P1080697.JPG
まずは玄米1合を炊くのにいくら消費するのか測ってみました。

220Whでした。

石油に換算するとどのくらいでしょうか。いま電気のほとんどは発電所で石油や石炭を燃やして作られているので,家庭に220Whの電気を届けるのに発電所でどれだけの燃料を燃やしているかという比べ方をするのが正当ですよね。
この計算に必要な換算係数は省エネ法施行規則で決まっていて,9760J/Whですから,まずJに変換すると,
220(Wh)×9760(J/Wh)=2147200J
灯油の発熱量は36.7MJ/Lですから,
2147200(J)÷(36.7×10^6(J/L))=0.059L
ガソリンの場合は34.6MJ/Lで,
2147200(J)÷(34.6×10^6(J/L))=0.062L

だいたい石油がヤクルト1本分ということです。

これを自動車の燃費と比較してみようということでガソリン自動車の燃費を20km/Lとすると,
0.062(L)×20(km/L)=1.2km
です。

電気自動車の場合は,たとえば三菱のi-MiEVだと,JC08モードの交流電力量消費率が110Wh/kmとあります。充電効率を0.95とすれば,
220(Wh)÷110(Wh/km)×0.95=1.9km
ということで,いずれにしても玄米1合炊くのと自動車1〜2km走らすのががだいたい同じエネルギー消費量ということがわかりましたが,どう思われましたでしょうか。
私としては,自動車が1〜2km走れてしまうということで,意外と米を炊くにもエネルギーを使うのだなと思いました。

今度は白米を炊いて玄米と比べてみようと思います。
posted by onitoge at 23:17| Comment(0) | 日記