9月21日(土)
13:30-15:00 A <しむかっぷの森を見る> 赤岩青巖峡
講師:細谷 誠氏(自然ガイド)
巨大な岩と苔が織り成す赤岩の自然遊歩道を歩き森を感じる
3年ほどかけて再整備されてきた赤岩青巖峡の自然遊歩道ですが,網の目状に岩の間を巡れるようになっており,こんなに奥深かったのかと驚きました。講師の細谷さんがまさに宇宙だとおっしゃっていたとおりだと思いました。
15:30-16:30 B <アイヌ文化から森を考える> コミプラ調理室
講師:川村久恵氏(川村カ子トアイヌ記念館 副館長)
アイヌ伝統料理「ラタシケプ」を通してアイヌの森の文化を学ぶ
かぼちゃとだんごの煮物をみんなで作りました。
17:30-19:30 C <森を食べる交流会> 湯の沢温泉
占冠の森や大地から生まれた食べ物を、感謝して味わう
19:30-21:00 D <近自然夜学塾> 湯の沢温泉
講師:山脇正俊氏(スイス近自然研究所代表)
近自然学の基本的な考え方を、ゆったりリラックスして語ろう
食事のあと,お酒も入った中で,環境問題,森づくりについて語りました。
22日(日)
9:00-10:00 E <未来の森を考える1> 占冠村コミュニティプラザ
講師:岡村俊邦氏(北海道工業大学教授)
「近自然森づくり」について基本を学ぶ
10:00-11:30 F <未来の森を考える2> 村有林
講師:岡村俊邦氏(北海道工業大学教授)
村有林で実践的なワークショップを通して「森づくり」を考える
座学のあと,鬼峠(初代)付近の村有林で,育成木のマーキングの実習を行いました。
11:30-12:00 G <森の手仕事> 占冠交流館内
吉田耕一氏(しもかぷ工房 工房長)
しむかっぷの森から生まれる手作りクラフトの工房を訪ねる
旧占冠小学校に工房を開設して4年目となる「しもかぷ工房」の吉田工房長から,初めてお話を伺い,作品に込められた思いの一端を知りました。
毎年参加していますが,はじめのころの夢や理想を語る段階から,既に実践の段階に移ってきていると感じます。湯の沢温泉では,薪ボイラーを導入するプロジェクトが進行しており,近郊では小水力発電を核としたエネルギー会社を立ち上げようという動きもあるようです。現実的な課題もいろいろ見えてきています。
そういう中で,自分としてどういう取り組みをしていくのが良いのか,考えないといけません。
久々の好天の連休ということで,占冠もたくさんのお客さんで賑わっていました。高速道路の開通で村に来る人が激減するのではないかというのは,まったくの杞憂のようでした。
北大,北海学園大,酪農学園大など,村と連携をはじめた大学も多くあり,占冠をフィールドに論文を書こうという学生さんもたくさんいるようです。これも高速道路開通の効果とのこと。
地域おこし協力隊として,また一気にたくさんの人たちが占冠に移住し,道の集落総合対策モデル事業も始まって,地域に少なからぬ影響を与えているようです。
中には迷走している動きもあるようですが,互いに理解を深めて,気持ちよく住み続けられる地域を作っていってほしいものです。