2011年04月06日

吉川アナ

ブログでは,歌とか踊りの話題はやめて,イメージチェンジを図ろうと思っていたのですが,あまりにも面白い本を読んだので書きます。
私は,大統領といえばレーガンさん,総理大臣といえば中曽根さんという世代ですが,NHKのアナウンサーといえば,まずもって吉川精一さんだったかと思います。といっても,現役時代は何となく気むずかしそうな人だと思っていただけですが,気になりだしたのは,退職後に演歌歌手になったことを知ってからです。ラジオの歌番組に歌手として出演していたとき,こんなに演歌が厳しいものだとは思っていなかったというようなことを語っていたのが印象的です。
先日,神保町の古賀書店で,『哀しみは日本人』(1992,音楽之友社)という吉川精一さんの著書をたまたま見つけて購入したのですが,これが大変面白く,一気に読みました。

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曰く,「毎週二十五組が登場し,同じような歌を唄っている。北海道なのか九州なのか判らないではないか! と言うかもしれない。しかし,そんなことはないのだ。人々の表情,雰囲気,会場の観客の服装,反応ぶりといったところに,はっきりとした違いが見える。一見すると同じように見えるようでいて,実は相違点がある。それこそが『のど自慢』の魅力,ひいては日本の魅力,日本人の魅力ではないかと思う」

これは盆踊りにもそのまま通じることだと思います。ほかにも,歌に対する思いの数々。最近テレビを見ることはめったになくなりましたが,吉川アナ司会ののど自慢や連想ゲームが,夢でもいいから復活してくれたらと思わずにはいられません。
posted by onitoge at 23:23| Comment(2) | 日記